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レンズ図鑑

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S [β版]

WO2019/220618 Example 9

  • 無限遠では開放から画面全域にわたって解像力が高い。
  • 開放での周辺光量は25%程度。気になる場合は1段絞ればかなり改善。
  • 最短撮影距離付近では、球面収差と像面湾曲がマイナスに倒れるため、後ボケが柔らかくなる特性。
  • 活かし方 普段は高い解像力を活かしつつ、被写体に思いっきり寄ることで雰囲気重視の描写を楽しめる。
公開 自作ソフトで計算

いまの表示条件:

01データの出所

公報
WO2019/220618
実施例
Example 9(無限遠・最短 0.40 m)
起こし方メモ

出所:WO2019/220618 の実施例9 起こし方:公報の数値表を元にデータを再現。 ガラスデータは近傍のカタログガラスを、特許に記載のない有効径は特許の画像やHPのMTF曲線・収差図から推測して決定。

このページの図と数値は、公開特許の実施例を個人の環境で計算し直したものです。製品がこの実施例どおりに作られているとは限りません。

参考にした対応表: Optical Bench Hub

02仕様

公報の数値から計算し直した値です。

項目計算値

03解像

10本/mm 放射方向 10本/mm 同心方向 30本/mm 放射方向 30本/mm 同心方向

縦収差(球面収差・像面湾曲)

横収差

C 線(赤)d 線(黄)e 線(緑)F 線(青)g 線(紫)
横収差の読み方
  • 線が U 字(弓なり)に曲がる → コマ収差。点が片側に尾を引く。
  • 線が S 字に曲がる → 球面収差。点のまわりにもやが出る。
  • 線が傾く → ピント位置のずれ(像面湾曲)。
  • 色ごとに線が上下に離れる → 倍率色収差。
  • 線が途中で切れる → そこから先の光はレンズの縁でけられている。

04色収差

05歪曲

06周辺光量※

※ この節が「推定」である理由

周辺光量は各レンズの有効径で決まりますが、公報には有効径が書かれていません。レンズの有効径は特許や製品HPのレンズ図・収差図などから推測して設定しています。

07設計の読みどころ

ニコンZレンズシリーズ最初期の単焦点の一つ。
50mmF1.8というスペックに対して、非常に贅沢な構成となっており、ダブルガウスの両側を凹レンズ群で挟み込んだ対称型の設計。
伝統的ダブルガウスの弱点であるペッツバール和補正の強い凹面を分散することで、高い解像力を実現していると推測。
前後の凹群の凸レンズにはFDS18と思われる最新の高分散ガラスが使われており、軸上色収差の良好な補正に一役買っていると思われます。

08免責とこの計算で言えないこと

題名の製品名と特許の実施例の対応は、公開されている情報をもとに筆者が選んだもので、メーカーが公表したものではありません。

ページ内の設計値と計算結果は、その実施例を個人の環境で再現・計算したもので、実際の製品と一致するとは限りません。また、次のことはこの計算からは分かりません。

  • 逆光でのゴースト・フレア、コーティングの効果
  • 製造のばらつき、個体差、経年変化
  • カメラ内の補正(歪曲・周辺光量・色)をかけた後の写り
  • AF の速さ、手ぶれ補正、操作感、価格に見合うか

データと計算結果の正確さは保証できず、本ページの情報を使ったことで生じたいかなる損害についても責任を負いかねます。

ご指摘は X で受け付けています。直した点はここに追記します。


本ページの図と数値は、公開特許(WO2019/220618)に記載された実施例データを個人環境で計算し直した計算値であり、製品の実測ではありません。製品名を載せている場合、それは公開されている対応表を参考にした推測で、メーカーが公表した対応ではありません。

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